婚約指輪にラボグロウンダイヤモンドを選んだ方がいい時は?
これまで婚約指輪選びの選択肢は「天然ダイヤモンド一択」と言っても過言ではありませんでした。数十億年という時間をかけて生まれた天然の奇跡こそが、愛の象徴にふさわしいと考えられていたのです。
しかし今は違います。技術の進歩により、研究所で生成されるラボグロウンダイヤモンドが市場に登場し、婚約指輪の新しい選択肢となりつつあります。まだ世間一般に浸透しているとは言い難いですが、確実に注目されつつあります。
では、天然が定番である婚約指輪において、あえてラボグロウンを選んだ方がいいのはどんなときなのでしょうか。本記事ではその具体的なケースを探っていきます。
ラボグロウンを選ぶのがおすすめなケース
ラボグロウンダイヤモンドは、次のような希望を持つ方に非常にマッチします。
大粒や高グレードを、予算内で選びたい場合
天然では手が届かないサイズや品質のダイヤでも、ラボグロウンなら現実的な価格で実現可能です。
鮮やかなピンクやブルーといったカラーダイヤを希望する場合
天然のカラーダイヤは小粒でも数百万円〜数千万円。対してラボグロウンなら数十万円で、十分に存在感のある色石を手にできます。
サステナブルやエシカルを重視する場合
採掘による環境破壊や紛争ダイヤの懸念を避け、現代的な価値観に沿った選択肢として好まれることが増えています。
特に「大きさ」「色」「価格」「社会的意義」の4点を重視する方には、ラボグロウンは強い味方になります。

天然を選ぶべきケース
一方で、天然ダイヤの最大の強みは唯一無二のストーリー性です。
「一生に一度だから唯一無二の天然にこだわりたい」
「何億年という地球の歴史が育んだ奇跡を贈りたい」
「資産性や希少性を大切にしたい」
このような方には、ラボグロウンでは埋められない価値があります。婚約指輪を「象徴的な贈り物」としてとらえるなら、天然のほうが適していると言えるでしょう。

実例:環境活動家の女性と天然ピンクダイヤの選択
数年前、私はプロポーズを控えた男性から「婚約指輪にふさわしいダイヤを探してほしい」と依頼を受けました。相手の女性は環境活動家で、アフリカの紛争地域における劣悪な採掘労働を強く問題視しており、一般的な天然ダイヤは望んでいませんでした。
そこで私は、オーストラリアのアーガイル鉱山で採れた原産地証明付きの天然ピンクダイヤを提案しました。流通経路が明確で、倫理的に安心できる石だったからです。サイズは控えめでしたが、その分希少性が高く、彼女の信念とも一致していました。結果的に二人にとって心から納得できる、意味のある選択となり、プロポーズは大成功を収めました。
ただ、今振り返ると「もし今ならラボグロウンという選択肢もあった」と思います。天然の希少性を大切にしつつ、環境や倫理面に配慮しながら、より大きく鮮やかなピンクダイヤを選ぶことも可能だったでしょう。ラボグロウンの存在によって、当時よりもはるかに幅広い選択肢が用意されているのだと実感します。

まとめ:価値観に合わせた最適なダイヤの選び方
婚約指輪にラボグロウンを選ぶのは、状況によっては非常に有効な選択肢です。ただ、私の個人的な見解としては、無色のダイヤを選ぶのであれば天然をおすすめしたいと思います。無色のダイヤモンドに関しては、どうしてもラボグロウンが「天然の廉価版」というイメージを持たれがちで、特別な瞬間に贈る婚約指輪には天然の輝きと物語性がふさわしいと感じるからです。
一方で、カラーのラボグロウンダイヤ はとても魅力的な選択肢です。天然のピンクやブルーのダイヤは極めて希少で、数百万〜数千万円という価格になりがちですが、ラボグロウンなら手の届く範囲で選ぶことができます。エシカルなイメージを持ちながら、鮮やかな色彩でファッション性や個性を表現できるのは、ラボグロウンならではの強みです。
つまり「無色なら天然、カラーならラボグロウン」という選び方は、婚約指輪に悩む方にとってひとつの指針になるでしょう。大切なのは、相手の価値観に合った形で「なぜその石を選んだのか」をきちんと伝えること。そうすれば、天然でもラボグロウンでも、贈られた指輪はきっとかけがえのない輝きを放つはずです。
Diamond Showcaseでは、婚約指輪にふさわしい高品質な天然ダイヤと、鮮やかな発色が魅力のカラーラボグロウンダイヤの両方をご用意しています。お客様の価値観に合わせてお選びいただけるよう、幅広いアイテムを取り揃えておりますが、「自分にはどんな指輪が合うのか」と迷われる方も多いと思います。そんな時は、ぜひ公式LINEからお気軽にご相談ください。あなたにとって唯一の特別なリング選びを、心を込めてお手伝いさせていただきます。