ダイヤモンドの豆知識、婚約指輪に相応しいカットは?
婚約指輪においてダイヤモンドの「カット」は、その輝きや美しさを左右する最も重要な要素の一つです。同じような品質のダイヤモンドでも、カット次第で見え方や印象が大きく変わります。しかし、カットにはさまざまな種類があり、どれを選べば良いのか迷う方も多いはず。このブログでは、婚約指輪によく選ばれるダイヤモンドのカットの種類やそれぞれの特徴を分かりやすく解説します。理想の輝きを見つけるために、ぜひ参考にしてみてください!
ダイヤモンドの評価における「カット」という言葉の意味
形状
広い意味で「カット」という言葉を使う場合、どんな形状になっているかを表します。「Shape(シェイプ)」とも言います。
一般的に上部から見て円形状に形取られた「ラウンド」型が多いですが、実際には様々な形状のダイヤが存在します。
ブリリアントカット
ダイヤモンドの形状はファセット(平らな面)の取り方によって無限のパターンを生み出すことが可能です。そんな中でも最も強い輝きを放つとされるのがブリリアントカットです。
標準的なブリリアントカットは58面のファセットで構成され、パビリオン(裏面)の稜線が放射線上に広がる模様になるのが特徴です。
実際のカットの名称は正面からの形(ラウンド、ハート、オーバルなど)とファセットの取り方(ブリリアント、ステップなど)を組み合わせてつけられます
例:ラウンドカット+ブリリアントカット=ラウンドブリリアントカット
仕上がりレベル
ダイヤモンドをどれだけバランスよく丁寧に仕上げたかの評価もまた「カット」呼ばれます。
この場合はダイヤの直径に対して深さのパーセンテージやそれぞれの面の角度などを細かく計測し評価します。
よくダイヤモンドの品質を「4C」という指標で評価しますが、この「4C」のひとつ「Cut」はこの仕上がりレベルのことを指します。
基本的にはExcellentを最上級とし、そこから減点式で評価が下がっていきます。(現在は専用機器で自動的に測定するのが一般的です)
3EX(トリプルエクセレント)とは?
カットに関わる評価には、上記の仕上がりレベルを表す「Cut」のほかに、さらに2つの項目があります。この残りの2つの項目でもExcellentの評価を受け、3つのExcellentが揃うことで「3EX(トリプルエクセレント)」となります。
研磨状態(Polish)
ダイヤの表面をどれだけツルツルに磨いてあるかの評価です。
「Cut」と同じくエクセレントを最上級とする5段階で評価されます。
対称性(Symmetry)
ファセット(研磨された面)の配置やバランスの評価です。こちらも同じく5段階で評価されます。
H&C(ハートアンドキューピッド)とは?
カットバランスの良いラウンドブリリアントカットのダイヤモンドを特別なスコープで覗くと、まれに表面に8方向に広がる矢じり模様と、裏面には8つのハート模様が見えることがあります。この現象を一般的に『 ハート&キューピッド 』(以下 H&C )と呼んでいます。
ダイヤモンドのカットの重要性
前述の通り、ダイヤモンドの評価には「4C」という指標が用いられますが、その中でも一番重要視したいのが「Cut(カット)」です。この「Cut」の良さがダイヤモンドの輝きに直結します。皆さん、学生時代に理科の授業で光の反射と屈折の授業があったのを覚えていますでしょうか。
ダイヤモンドは高い屈折率を持つ性質上、バランスよくカットすることで取り込んだ光を内部で反射させ、また表面に光をたくさん戻します。それにより他の素材よりも強い輝きを放ちます。つまり、カットの評価の高いダイヤモンドはそれだけ強い輝きを放ちます。
まとめ
ダイヤモンドの美しさを最大限に引き出す鍵となるのが「カット」です。カットは、石そのものの形状だけでなく、光の反射や輝きに直結する重要な要素です。特に、3EX(トリプルエクセレント)は、プロポーション・仕上げ・対称性すべてが最高評価を受けたダイヤモンドであり、その品質の高さを示します。
また、H&C(ハートアンドキューピッド)は、精巧なカット技術により生まれる独特の美しいパターンで、優れたカットの象徴とされています。
ダイヤモンドバイヤー歴20年の私の見解としては、やはり「ラウンドブリリアントカット」で「3EX(トリプルエクセレント)」のものをオススメします。
実際に直近3年で私が婚約指輪の接客させていただいた200組以上のカップルのうち、95%以上の方が3EXのものを選ばれています。
ダイヤモンドの一番の魅力は何と言っても輝きの美しさです。
婚約指輪を選ぶ際には、カットの評価をしっかり確認し、理想の輝きを持つダイヤモンドを見つけることが大切です。最高の輝きを持つ一粒が、特別な瞬間をより一層輝かせてくれることでしょう。
ちなみに弊社Diamond Showcaseではダイヤモンドのラインナップをラウンドブリリアントカットに限定し、特に婚約指輪に適した3EX(トリプルエクセレント)のものを中心に厳選してご用意しております。
「予算は決まっているけどどんなダイヤを選べばいいかわからない」など、迷われている方には公式LINEでご相談をお受けいたします。ぜひお気軽にメッセージをお入れください。